Vol.44 静岡県

チーム医療の先頭に立つ覚悟を持って日々、患者様に向き合っています

杉浦 康行さん

社会福祉法人 聖隷福祉事業団
総合病院 聖隷浜松病院 放射線部 勤務「静岡県湖西市出身」

取材日 2015/3/28

仕事の内容

いま私は勤務4年目で、チェッカーと呼ばれるリーダー業務に抜擢されました。13人の技師が所属する放射線部で、技師に撮影を割り振り、撮られた画像をチェック し、正しく撮影できているかを判断して、データを医師に回していく業務です。患者様は日に200 ~300人も来られるので、迅速かつ的確に技師を配置しないと、患者様や医師からのクレームにも繋がりかねません。もちろん診察に役立つ良い画像でなければ意味がないので、勤務中は気が休まることがありません。

仕事のやりがい

診療放射線技師には正確な撮影だけでなく、スピードも要求されます。そのために高い技術が必要になります。ですから、写し損じた画像を残しておき、勤務後に見てなぜうまく撮影できなかったのかを振り返り、勉強するなど、努力と経験の積み重ねが私には欠かせませんでした。この病院のいいところは、業務のためになる勉強なら何でもさせてくれるところです。昨年は日本放射線技術学会で研究発表をさせていただきました。研究することで知識が深まり、とても良い経験になりました。自分のやりたい勉強ができるこの環境がとても有難く、私には合っていると思います。

これからの目標

いま私は、チェッカーの仕事をもっと余裕をもってできるようになりたいと思っています。また、システムについて勉強して、業務を円滑にすることにチャレンジしたいです。よく考えてみれば、大学には「情報システム」の授業もあったのです。残念ながら学生時代の私には、その授業の意義がわかっていませんでした。大学に無駄な授業などなかったのですね。診療放射線技師とは、患者様の治療すべき箇所を病院内で1番最初に見つけるこ とのできるとてもやりがいのある仕事です。医師が正しく診断できるような画像を提供できるかは、技師の腕にかかっているともいえます。患者様の治療の先頭に立っているという責任と誇りをもって、これからも働いていきたいです。