Vol.31 岐阜県
医療人一年目
下村 望さん
社会医療法人厚生会 木沢記念病院 勤務
取材日 2013/10
仕事の内容
私は本学卒業後、岐阜県の木沢記念病院に勤務しています。入職してからは一般撮影をメインに、マンモグラフィやポータブル撮影、TV、手術室での透視、骨密度測定、CTと、様々なモダリティを習得するために目まぐるしい日々が続いていました。はじめは患者さんへの接遇やポジショニングに戸惑い、悩みが絶えませんでした。適切なポジショニングを行うためには患者さんの協力が不可欠で、患者さん一人ひとりにあった接遇を行わなければなりませんが、接遇や撮影を丁寧に行うあまりに時間をかけすぎてしまってもいけません。救急の場合ではマニュアル通りの撮影を行えないことが多く、患者さんの状態に合わせた適切な撮影を行うにはどうすれば良いのかと、頭を抱えることも少なくありませんでしたが、そんな様々な悩みを共感し相談し合える同期や、話を聞いてアドバイスをしてくださる先輩方に支えられて毎日を過ごしています。
学生時代について
大学時代は仲の良い友達と笑い合い、試験前になると焦って一緒に猛勉強したことを思い出します。特に国家試験前、学内模試の成績も思わしくなく、先生方に心配をかけるような点数を取ったこともありました。それでも毎日、登校して勉強していました。時には一緒に愚痴を言い合ったり、疑問点などを話合ったりして支え合った仲間や、いつも大変なときに励まして下さった本学の先輩方、頑張れと応援してくれた後輩達は今でもかけがえのない存在です。またいつも親身になって指導して頂いた先生方に深く感謝しています。地元の兵庫県や大学時代を過ごした京都府など、慣れ親しんだ近畿を離れることは、自分で決めたこととは言え寂しく辛い時もありますが、仲間たちも各々の場所で頑張っていると思うと負けてはいられないと前向きになれます。
これからの目標
10月からは残務や当直業務が始まり、他職種とのつながりや、チーム医療の一員であることを改めて強く感じています。また11月からは新しく超音波検査の習得に励んでいます。まだまだ勉強の日々ですが、今の自分の現状に満足することなく、自分自身のスキルの向上と共に、患者さんを思いやり病院の力となる放射線技師になれるよう、初心を忘れることなく努力をしていきたいと思います。