Vol.76 滋賀県
今だからより分かる同じ目標を持つ仲間と学ぶ大切さ
木下 尚哉さん(2017年卒)
滋賀県立総合病院 勤務「石川県立七尾高等学校 出身」
取材日 2020/1/21
放射線治療担当としてがん患者さんを支える
子どもの頃サッカーをしていたこともありケガをすることが多く、レントゲン検査やMRI検査をすることが多々ありました。そうした中で漠然とヒトの体を傷つけることなくケガの状態を知ることができる検査に興味を持つように。そして高校時代、進路で悩んでいた時に診療放射線技師という職業があることを知り、自分も検査を通じて患者さんの役に立ちたいと思いました。目標だった診療放射線技師となってCTやMRI、血管造影などを経験し、現在は放射線治療を担当しています。医師が立てた治療計画に基づいて放射線を照射する位置を決め、機器を操作して治療を行うのが主な仕事内容。患者さんに治療の説明をしたり、病気(がん)の状態を確認して医師や看護師に提案したりするのも大事な役割です。そういった意味では専門的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力も求められます。
大学で学んだ知識が就職後に活きてくる
京都医療科学大学の特長は、診療放射線技師の育成に特化した単科大学であること。先生の専門性が高いことや設備が充実していることに加えて、同じ目標を持った仲間がまわりにいる環境がプラスになりました。多くの卒業生が同じことを言うと思いますが、これは本当に重要な要素。国家試験の勉強でお互いに励まし合ったり、分からないところを教え合ったりできる関係は、総合大学ではなかなかないと思います。また現在勤務している病院は、ゼミの先生の勧めがきっかけで知りました。仲間や先生との距離が近いことも京都医療科学大学の特色です。こうした環境の下で放射線検査・治療の原理をしっかり学んだことで、就職後スムーズに仕事を覚えられるだけでなく、応用が利きます。これから診療放射線技師をめざす人も、大学で基礎をしっかり学んでほしいですね。
学校行事の企画運営に力を注ぐ
大学生活は楽しくて、あっという間の4年間でした。自治会で学校行事の企画運営に取り組んだことが良い思い出。当時のメンバーとは今も付き合いがあり、時々近況報告をして刺激を受けています。こうした関係を築けたことも大学生活で得た財産です。