Vol.70 茨城県
装置の原理を理解し、検査する
小沼 匠さん
水戸済生会総合病院 放射線技術科 勤務「茨城県立 鹿島高等学校 出身」
取材日 2018/3/16
診療放射線技師になろうと思ったきっかけは?
高校時代は理数系が得意で、大学は工学部のある学校に進学するつもりでしたが、クラブ活動で怪我をしたことがきっかけでレントゲン撮影と放射線について興味を持ちました。画像工学と臨床医学を学び、レントゲン撮影のプロフェッショナルになれる京都医療科学大学に入学することを決めました。
学生時代の学びについて
毎日の仕事においては、「装置の原理を理解したうえで検査する」ことを心掛けています。日々の検査の質を向上させるためには、モダリティ(装置)の原理を理解することが重要です。診療放射線技師は様々な方法で検査を行いますが、どの検査も「人体」が被写体なのでモダリティの構造と人体の正常な画像を十分理解できていないと患者さんの撮影をすることはできません。「何を撮影するべきなのか」この基本を習得するために大学で4年間、正常な人体の画像とモダリティの構造原理について徹底的に学びました。
これからの目標
現在の仕事では、救急の現場で実際に手術に立ち合うことも多いです。迅速に検査を行い、ドクターが診断するために必要な画像情報を構成・提供する力が求められます。今後も診療放射線技師としてのスキルを磨き、チーム医療の中で「診断」を円滑にフォローできる人材になりたいです。